監修者:JATI認定トレーナー 首藤陸
「パーソナルトレーニングに行くけど、どのようなウェアを選んだらいいの?」「服装で浮かないかしら?」と、初めてのジムで不安に感じますよね。
パーソナルトレーニングには適した服装があり、大手ジムなら必要なものはほとんど変わりません。ジムに適したウェアの選び方を知っていれば、ウェアで失敗したと思うこともないでしょう。
今回はJATI認定トレーナーの首藤さんとともに、パーソナルトレーニングに適した服装と必要なウェア、ウェアの選び方を解説します。
「みんなのパーソナルトレーニング」では、NSCA認定トレーナー(NESTA-PFT、NSCA-CPT)や管理栄養士の監修の基、情報提供を行っております。
パーソナルトレーニングに適した服装とは?
パーソナルトレーニングには、動きやすい服装が適しています。一般的に必要なウェアは、以下のとおりです。
- トップス(Tシャツ・タンクトップ)
- ボトムス(スパッツ・ジャージ・スウェット)
- ソックス
- シューズ(ランニングシューズ・トレーニングシューズ)
トレーニングの種類にもよりますが、上記のウェアが揃っていればほとんどの場合に対応できます。
裸足で行うトレーニングの場合は、シューズやソックスは不要なケースもあります。用意する前に、ジムに問い合わせてみましょう。
トップスやボトムスを選ぶ際は、特に以下の機能を持つ服装がおすすめです。
- 吸湿性
- 速乾性
- 伸縮性
パーソナルトレーニングのモチベーションを上げるために、ウェアのデザイン性も重要ですが、あくまでも運動しやすい服装を選びましょう。
トレーニングウェアはレンタルもできる
パーソナルトレーニングで着るトレーニングウェアは、ジムでレンタルしていることも多いため、すべて自分で買い揃える必要のないケースもあります。
ここでは、パーソナルトレーニングジムでレンタルできるウェアと、レンタルするメリット・デメリットを紹介します。
パーソナルトレーニングジムでレンタルできるウェア
パーソナルトレーニングジムでレンタルできるウェアは、以下のとおりです。ただし、ジムによってはレンタルしていないところもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
- トップス
- ボトムス
- シューズ
上記以外にも、ソックスやタオルなどのレンタル・販売しているジムもあります。
また一般的に、直接肌に身に付けるアンダーウェアはレンタルしていないため、自分で用意しなくてはなりません。
トレーニングウェアをレンタルするメリット・デメリット
パーソナルトレーニングジムでウェアをレンタルするメリットは、次のとおりです。
- ウェアを持ち運ぶ必要がない
- 持ち帰って洗濯する必要がない
ウェアをレンタルした場合は、持ち運んだり洗濯したりする必要はありません。仕事帰りにパーソナルトレーニングに行く場合などは、ウェアがかさばる心配もないため、レンタルがおすすめです。
自分でウェアを購入しても、忘れ物が多くレンタルの回数が多くなるようなら、あえて購入せずにレンタルで済ませるものよいでしょう。短期間だけ通いたい場合にも、レンタルウェアが活用できます。
一方で、トレーニングウェアのレンタルにはデメリットもあります。主なデメリットは、以下のとおりです。
- サイズが合わないこともある
- ジムのロゴが入っている
- レンタル料がかかる
レンタルウェアは、自分の体に合うサイズがない場合もあります。サイズの合わないウェアを着ていると、動きにくかったり靴擦れを起こしてしまったりする危険があることを理解しておきましょう。
また、レンタルウェアにはジムのロゴが入っていることも多く、SNS映えしない・モチベーションが上がらないなどのデメリットもあります。
ジムによっては無料でレンタルしているところもありますが、レンタル料がかかる場合は費用の負担が増えてしまいます。
パーソナルトレーニングのウェアをレンタルする際は、メリットとデメリットを比べて、選択するとよいでしょう。
パーソナルトレーニングウェアを購入するメリット
パーソナルトレーニング用のウェアはレンタルも可能ですが、自分の好きなデザインのウェアを購入するメリットもあります。
ここでは、トレーニングウェアを購入する3つのメリットを紹介します。
トレーニング効率が上がる
パーソナルトレーニングウェアを購入するメリットの1つが、トレーニング効率が上がることです。
レンタル用のトレーニングウェアは、サイズやデザインが限られます。サイズが合わずに動きにくい場合もあり、効率が下がってしまうケースもあります。
自分の体に合ったサイズ、機能のあるトレーニングウェアを購入すれば、動きにくかったり伸縮性が悪かったりすることもありません。
また、サイズの合わないレンタルのシューズやソックスでは、靴擦れを起こすリスクも高まります。靴擦れを起こせば、思ったように動けずにパーソナルトレーニングを中断する必要も出てくるでしょう。
マイウェアはトレーニング中だけでなく、トレーニング前の手間も省けます。ウェアをレンタルする場合は、トレーニング前に受付で手続きが必要なことも多く、トレーニングの時間に押してしまうことも。パーソナルトレーニングの時間をしっかりと取りたいなら、自分のウェアを用意していくと手間がかかりません。
トレーニング効率を重視するなら、自分でトレーニングウェアを購入するのがおすすめです。
ジムに通わなくなっても使える
購入したトレーニングウェアは、ジムに通わなくなっても使えることがメリットです。
パーソナルトレーニングは、一定期間だけ通う場合もあるでしょう。ウェアをレンタルしていると、別のジムや自宅でトレーニングする場合に買い直す必要が出てきます。
しかし、自分でトレーニングウェアを用意していれば、ジムが変わってもそのまま使用できます。パーソナルトレーニングとは別に、自宅で筋トレをしたり公園でランニングしたりするときにも使えるため1セット持っていると便利です。
モチベーションが上がる
モチベーションが上がることも、トレーニングウェアを購入するメリットです。
ジムのロゴが入っているウェアよりも、自分で選んだトレーニングウェアを着ると、自然とモチベーションが上がります。SNSに写真をアップロードする際も、おしゃれなウェアの方が写真映えするでしょう。
パーソナルトレーニングは、グループトレーニングよりも費用がかかります。挫折してしまうと、入会料や諸費用が無駄になってしまうこともあります。トレーニングウェアを購入してモチベーションを上げ、挫折しにくくするのも1つの方法です。
揃えておきたいパーソナルトレーニングウェア5点セット
パーソナルトレーニングでは、以下のウェア5点を揃えておけば間違いありません。
- トップス
- アンダーウェア
- ボトムス・パンツ
- ソックス
- シューズ
ただし男性の場合は、アンダーウェアを着ないことが多いでしょう。男性はトップス・ボトムス・ソックス・シューズの4点セットがあれば十分です。
ここからは、パーソナルトレーニングに向けて揃えておきたいトレーニングウェアを紹介します。
トップス
トップスはTシャツやノースリーブ、スポーツブラがおすすめです。トレーニング前は寒くても、運動して汗をかくため長袖は適していません。
トレーニング前に寒いと感じる場合は、脱ぎ着しやすいパーカーやジャージ、ウィンドブレーカーを羽織るとよいでしょう。
ただし腕や肩などの見えやすい場所にタトゥーが入っている場合は、周囲への配慮のために長袖着用を求めるジムもあります。長袖を切る必要のあるときは、袖がダボつかず体にフィットしたデザインのトレーニングウェアを選びましょう。
ノースリーブやタンクトップなら、肩の筋肉まで見えるため、筋肉の動きを確認しやすいメリットがあります。トレーナーからも確認しやすいため、パーソナルトレーニングでは肩やお腹の出ているウェアがおすすめです。
女性の場合はスポーツブラもトップスとして適しています。スポーツブラは、海外ドラマや洋画でよく目にするトレーニングウェアです。
しかし、いざ自分が着るとなると恥ずかしいと感じるかもしれません。スポーツブラの上にTシャツを着てもよいですが、パーソナルトレーニングなら周囲にはトレーナーしかいないため、スポーツブラ1枚でも問題ありません。お腹の筋肉も確認できて、パーソナルトレーニングの効果を実感しやすくなります。
アンダーウェア
アンダーウェアとは、いわゆる下着やインナーウェアのことです。男性は着なくても問題ありません。
女性の場合は一般的なブラジャーではなく、スポーツブラがおすすめです。締め付けが緩く、バストの揺れも抑えてくれます。パーソナルトレーニングや女性専用ジムなら、スポーツブラだけでトレーニングしてもよいでしょう。
アンダーウェアは直接肌に触れるウェアのため、汗をよく吸収し速乾性に優れたものを選ぶのがおすすめです。汗をかいてもすぐに乾き、さらりとした感触を保ってくれます。
ボトムス・パンツ
パーソナルトレーニングで着るボトムス・パンツは、ハーフパンツやスパッツ、レギンス、ジャージなどから好きなタイプを選択しましょう。
トップスとボトムスを同じブランドで合わせると、統一感が出ておしゃれに見えます。センスに自信がない人は、トップスとボトムスがセットになっているものを購入するとよいでしょう。
レギンスやスパッツだとヒップラインが気になる人は、ハーフパンツやショートパンツを重ね着するのがおすすめです。ヒップラインが隠れるだけでなく、ショーツラインも気になりません。
体に密着するスパッツやレギンスが苦手な場合は、ジャージやスウェットなどゆったりとしたものも選べます。
ソックス
パーソナルトレーニングで履くソックスは、足のサイズに合ったものを選びましょう。
くるぶし丈やハイソックスでも問題ありませんが、通気性のよいスポーツ用のソックスがおすすめです。滑りにくいように滑り止めが付いていたり、5本指になっていたりするタイプなど、さまざまな種類が販売されています。
スポーツソックスのなかには、アーチサポート機能のあるソックスもあります。アーチサポートとは、土踏まず支えることで、疲労軽減やパフォーマンスの向上などの効果を期待できるソックスです。
足の裏に汗をかきやすい人や足のにおいが気になる人は、吸汗速乾性に優れたソックスを選ぶとよいでしょう。においの元となる汗を吸収し、蒸れを防いでくれます。
シューズ
パーソナルトレーニングでは、ランニングシューズやトレーニングシューズを選びます。
デザインや形に決まりはありませんが、厚底やかかとのないもの、重いシューズは避けましょう。運動靴でも、ゴム底で重いシューズはトレーニングには向きません。
メッシュの入っている軽いランニングシューズが、動きやすくておすすめです。
シューズを選ぶときは、きつ過ぎず大き過ぎないサイズを選びます。大きめサイズならよいと思われがちですが、サイズの大きいシューズは中で足が動くため動きにくかったり、靴擦れが起こりやすかったりします。
つま先からかかとまでのサイズだけでなく、足の幅にもぴったり合うシューズを選ぶことがポイントです。
★JATI-ATI認定トレーナー 首藤陸 コメント 僕が愛用しているトレーニングウェアやシューズはNIKE(ナイキ)が多いです。
NIKE(ナイキ)は、スポーツに適した通気性や伸縮性などが揃っており、トレーニングに適しています。
特におすすめの商品がトレーニングスパッツです。
通常のスパッツの場合、スクワットなどの下半身の種目を行った際、伸縮性が弱く、膝の動きを邪魔してしまいます。
結果、下半身の種目で最大の可動域を使うことができず、トレーニング効率を下げてしまうのです。
なので、NIKE(ナイキ)のウェアを活用して、トレーニングの邪魔をしないようなウェア選びをしております。
パーソナルトレーニングウェアの選び方
ここまで、パーソナルトレーニングのためのウェアとして、用意したいものを説明してきました。
しかし、「初めてのパーソナルトレーニングでウェアの選び方が分からない」となかなか選べない人もいるかもしれません。そこでここでは、パーソナルトレーニングウェアの選び方のポイントを4つ紹介します。
体型に合ったサイズを選ぶ
トレーニングウェアは、体型に合ったサイズを選びましょう。
体型よりも小さいサイズを選ぶと、動きにくかったり着替えにくかったりします。パーソナルトレーニングでは汗をかくため、サイズが小さいと体に張り付いて不快に感じることもあります。
またサイズの大きなウェアは、裾を踏んで転倒する原因です。トレーニングに使用する器具にウェアが引っかかって事故につながる恐れもあります。
トレーニングウェアを選ぶときは、小さ過ぎず大き過ぎないジャストサイズを選ぶことがポイントです。
伸縮性のあるものを選ぶ
パーソナルトレーニングウェアは、生地の伸縮性も重要です。
伸縮性のないウェアだと、トレーニングしにくく破れたり事故につながったりする危険もあります。伸縮性の高いストレッチ素材のウェアを選ぶと、動きやすくトレーニングの効率化にもつながります。
ウェアを試着したときに座ったり立ったりを繰り返し、生地の伸縮性に問題がないかを確かめるとよいでしょう。
吸汗速乾性のあるものを選ぶ
トレーニングウェアは、吸汗速乾性のあるものがおすすめです。
パーソナルトレーニングでは大量の汗をかくため、靴の中が蒸れたりシャツが濡れてしまったりします。ウェアが濡れたままになると、汗が冷えて風邪の原因になることも。
速乾性がない生地は、汗が乾かずべたべたとして不快に感じます。トレーニングに集中できない原因にもなるため、トップス・ボトムス・ソックス・アンダーウェアは吸汗速乾性に優れた生地を使用したものを選びましょう。
吸汗速乾性の高いソックスなら、。
体温調節できる上着を選ぶ
パーソナルトレーニングでは、汗をかくくらい運動するのが一般的です。しかし季節によっては、トレーニング前にTシャツやタンクトップでは寒く感じることもあるでしょう。
肌寒く感じるときは、ジャージやパーカーなど脱ぎ着しやすい上着を着るのがおすすめです。寒いからといって重ね着をしてしまうと、トレーニング中にのぼせてしまう恐れがあります。
トレーニングをしていると次第に体が温まっていくため、途中ですぐに脱げる上着を選びましょう。ジムでウェアをレンタルする場合も、上着は自前で持っておくと安心です。
まとめ
パーソナルトレーニングに必要なウェアは、次のとおりです。
- トップス
- アンダーウェア(男性は不要なケースも)
- ボトムス
- ソックス
- シューズ
一般的なジムでは、アンダーウェア以外のレンタルを行っていることがほとんどです。レンタルウェアは、持ち運びや洗濯の手間がありません。
しかし、ジムのロゴが入っていたり、サイズが合わなかったりするデメリットもあります。
せっかくパーソナルトレーニングをするなら、自分にぴったりのウェアを見つけるのがおすすめです。ウェアを選ぶときは、以下のポイントに気を付けるとよいでしょう。
- 体型に合ったサイズを選ぶ
- 吸汗速乾性に優れた生地を選ぶ
- 上着は体温調節しやすいタイプを選ぶ
自分のお気に入りの1着で、もっと楽しくパーソナルトレーニングに取り組んでみましょう。