マカダミアナッツオイル アイキャッチ

近年注目を集めてきている「マカダミアナッツオイル」

健康効果、美容効果のあるパルミトレイン酸の含有量がとても多く、8割を一価不飽和脂肪酸が占めるオイルです。

この記事では、美容と健康に効果がある良質のオイルであるマカダミアナッツオイルに着目し、ダイエットやトレーニングへの活用方法を解説しました。

特徴や成分、ダイエットや健康への効果・効能、美容に関する使い方、注意点を紹介します。

 

マカダミアナッツオイルとは?

成分と主な作用

マカダミアナッツの約75%は脂質で構成されています。

コレステロールはゼロ。

脂質は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大きく分類されますが、マカダミアナッツに多いのは後者、不飽和脂肪酸です。

不飽和脂肪酸とは、魚や植物性の油に多く含まれており、悪玉コレステロールを減らして、心筋梗塞を予防するといわれています。
また、細胞膜の働きを活発することでも有名で、綺麗な膜を構成することにも役立ちます。

マカダミアナッツオイルの脂質のうち、8割以上を一価不飽和脂肪酸が占めており、オリーブオイルと比べてもかなり高い割合を占めます。
他の植物油と比べた場合でも、オメガ7のパルミトレイン酸の含有量はダントツです。

 

監修者 増田さん★管理栄養士 岩川祥子コメント

近年は脳卒中にも効果があるといわれており、多くの研究者達が効果を認めはじめています。

パルミトレイン酸は、血管に入りやすい性質を持っており、血管壁に脂質を補給します。

栄養をもらった血管は、しなやかになり血圧が高くなっても傷つきにくくなります。

血管の傷から血栓ができるのを防ぎます。

日本人の脳卒中は、脳血管の栄養不足によって起きるものがほとんどです。
脳卒中を起こした方の脳を見ると、血管が細く痩せ細っている方ばかりだそうです。まさに栄養不足です。

脳の血管は特殊で、限られた栄養素しか通さない仕組みになっていますが、パルミトレイン酸は脳の血管を通過できる数少ない脂肪酸です。
脳の血管をしなやかに強くしてくれるので、特に日本人の脳卒中予防に効果が期待できるのです。

 

マカダミアナッツには、脂質・炭水化物・タンパク質・食物繊維・脂溶性ビタミン・水溶性ビタミン・ミネラルなど多くの栄養成分が含まれています。

特に多く含まれる成分や、ダイエットに有効な成分をピックアップして紹介していきましょう。

<主な成分>

①パルミトレイン酸・・・糖尿病予防効果、アンチエイジング効果
②オレイン酸・・・コレステロールの減少、便秘の解消、動脈硬化の予防
③リノレン酸・・・血流改善効果、老化予防、アレルギー抑制効果
④ファイトケミカル・・・ 抗酸化効果、美容効果
⑤ビタミンE・・・悪玉コレステロールの減少、アンチエイジング効果

不飽和脂肪酸を多く含む為、抗酸化やアンチエイジングに役立つ栄養が多い食材です。

特に、そのままマカダミアナッツを摂取するよりもオイルにしたほうが、料理油として利用したり、サラダにかけたりと使い方のバリエーションが増えるので、効率良く摂取ができると思います。

 

監修者 増田さん★管理栄養士 岩川祥子コメント

その他にも、マカダミアナッツオイルにはミネラルも豊富に含まれています。

ミネラルの中でも、「鉄・マグネシウム・銅」が特に含まれており、貧血予防に重要な「鉄」、骨の健康に力を発揮する「マグネシウム」、鉄と力を合わせて貧血予防をする「銅」と、毎日に欠かせないミネラルです。

特に、貧血になると太りやすい体になったり、浮腫みやすくなってしまいます。

ダイエットやトレーニングにも、ミネラルは重要な栄養素になってきますので、忘れずに摂取しましょう。

 

マカダミアナッツオイルの利用方法は大きく分けて2種類

こんなに有能なマカダミアナッツオイルですが、大きく分けて2種類に分類されます。

「食用」「スキンケア用」です。

効果的に使うにはこの2種類を使い分けることが重要です。

食用のオイルには、多くの脂溶性ビタミンやファイトケミカルが含まれている為、肌に直接塗るのには適していません。

皮膚からファイトケミカルを吸収しようとすると、アレルギー反応を引き起こす可能性がある為、食用オイルはマッサージオイルやアロマを希釈するキャリアオイルには使用しないのがベターです。

このような理由で、食用の物を肌に塗るのは避けほうがいいですね。

スキンケア用としてもマカダミアナッツは優秀で、「インナービューティー脂肪酸」と言われるパントテン酸が多く含まれているので、アンチエイジング効果が期待できます。

マカダミアナッツオイルは肌に塗ってもベタつきもなく、肌馴染みがよく、しっとりとしたもち肌に仕上げてくれます。乾燥やシワ対策に力を発揮するので、全身のボディーケアにおすすめです。

また、マカダミアナッツオイルは炎症を抑える効果も強いので、ひび割れや肌荒れなどの皮膚トラブルにも最適です。
酸化に強い特性も持ち合わせているので、日焼け止めの代わりとしても利用できます。

夜に塗ったものは、効果が薄くなっているので、日焼け止めの代わりに利用する際は再度、朝外出する前に全身に軽く塗ることをおすすめします。

監修者 増田さん★管理栄養士 岩川祥子コメント

スキンケア用のマカダミアナッツオイルを使用する際に、マカダミアナッツオイルにエッセンシャルオイルを混ぜて使用するのもいいですね。

「匂い」は、人間の本能に直接働きかけるといわれており、自分が意識していなくてもその匂いを嗅ぐと体が勝手にホルモンを分泌したり、感情が変化したりします。

ダイエット効果があるといわれている、グレープフルーツやローズマリーの匂いをマカダミアナッツオイルをキャリアオイルとして混ぜて使用するのもおすすめです。

 

マカダミアナッツオイルの魅力とは?

マカダミアナッツオイルは、インナービューティー脂肪酸と呼ばれる「パルミトレイン酸」を高含有している希少なオイルです。

美肌効果、血管にアプローチしてくれる効果も期待できます。

また、糖質ゼロでありながら、自然の甘さがあるのでダイエット中の方や、トレーニング中の方が、糖質制限のために取り入れると良いですよ。

加熱も可能なため、調理油にも活用ができます。

ココナッツオイルをダイエット中に利用されている方も多いですが、一方で匂いが苦手な方も多いです。
そこをカバーするのが、このマカダミアナッツオイルです。

サラダにかけて、効率良く不飽和脂肪酸を摂取するのもいいですし、調理油として、いろいろな料理に使うのも効果を発揮します。

マカダミアナッツオイルはあなたに合った使い方ができる食材の一つですので、うまく日常に取り入れていけるといいですね。

 

マカダミアナッツオイルの選び方

ポイント1調理には必ず「食用」を選ぶ

マカダミアナッツオイルには「食用」「スキンケア用」の2種類があります。

スキンケア用には、肌に塗るためにさまざまな添加物や食べられない薬品も含まれている可能性がある為、口にするのは避けたほうがいいですね。

調理には必ず「食用」を使用しましょう。

ポイント2迷ったら「オーストラリア産」がオススメ

マカダミアナッツはハワイのイメージが強いですが、実は原産はオーストラリアです。
原産国のマカダミアナッツには栄養が豊富に含まれていると言われています。

マカダミアナッツオイルを購入の際に、迷ったら原産国のオーストラリア産がおすすめです。

ポイント3質を重視するなら「低温圧搾製法」の物を選ぶ

低温圧搾製法とは、食用オイルの原料となる果実や種子に、熱を加えずに、圧力をかけてオイルを搾り取る方法です。
そのまま圧力をかけて押しつぶして搾ったり、すり潰してから圧力をかけて搾ったりします。

「低温圧搾法」とは、ゆっくり時間をかけて圧力を加え、摩擦熱の発生を抑える工夫をし、最高でも60度を超えないように管理します。

低温圧搾法では、マカダミアナッツの栄養素やビタミンなどをそのまま搾ることができるため、出来上がったオイルは、果実や種子の風味があり、栄養価も高くなります。

特にビタミンやミネラルは熱に弱い物が多いので、低温圧搾製法でゆっくり時間をかけて精製された油に多く含有しています。

効率良く摂取するためにも、栄養素がなるべく多く含まれている低温圧搾のものを選びましょう。

ポイント4「ガラス」や「ステンレス素材」に入っているものを選ぶ

オイルは熱・光・空気に弱く、時間とともに酸化してしまいます。

なるべく酸化しないような工夫をしている容器に入って売っているものを選びましょう。

遮光性の高いガラスや、ステンレス素材に入って売られているものがいいですね。

マカダミアナッツオイルの驚くべき効果とは

美肌効果1シワ防止効果

マカダミアナッツオイルにはインナービューティー脂肪酸と言われる「パルミトレイン酸」が多く含まれています。

不飽和脂肪酸であり、抗酸化力が強く、炎症を抑える効果もあるので、肌にハリと艶をもたらす効果が期待できます。

肌のハリや潤いは年齢とともに減少してしまうので、外からも中からも摂取するといいですね。

美肌効果2アンチエイジング効果

マカダミアナッツオイルは、「オレイン酸」も多く含んでいます。

オレイン酸は、パルミトレイン酸と同じ不飽和脂肪酸です。抗酸化力が強く、炎症を抑えてくれる効果があります。

また、オレイン酸は”がん”などの原因とされる過酸化脂質が作られにくい性質もあり、細胞の若返り効果=アンチエイジング効果も期待できます。

美肌効果3乾燥対策

マカダミアナッツオイルはベタつきがなく、しっかりと肌に密着してくれるので乾燥やシワ対策に効果を発揮します。

パルミトレイン酸・オレイン酸が主に効果を発揮していますが、ビタミンEやファイトケミカルも含まれている為、相乗効果で肌を乾燥から守ってくれます。

寝る前と出かける前に、マカダミアナッツオイルでのケアをすることで、肌が艶肌に生まれ変わっていくことでしょう。

 

健康効果1コレステロールの減少

マカダミアナッツオイルに含まれる「オレイン酸」の効果に、コレステロールの減少があります。

血液検査でコレステロールが高い方、コレステロールの値を下げたい方にも効果を発揮します。

健康効果2糖尿病の予防

マカダミアナッツオイルに含まれる「パルミトレイン酸」には、血糖値を下げる効果があるとされています。

その為、食用として毎日に取り入れると、糖尿病の予防につながります。

また、甘味を感じるオイルであるために糖質制限やダイエット中の方にも向いています。

健康効果3生活習慣病の予防

マカダミアナッツに多く含まれる「パルミトレイン酸」は、とても優秀な栄養素です。

血糖値を下げる効果がある為、高血糖・糖尿病の予防にも役立ちますし、血管に浸透できる脂肪酸である為、血管を丈夫にしてくれる効果もあり、高血圧、脳卒中の予防にも役立ちます。

糖尿病・高血圧・高脂血症は3大生活習慣病と呼ばれますが、これら全てに力を発揮しってくれる、パーフェクトな栄養素。

それがパルミトレイン酸です。

生活習慣病予防のために、毎日に取り入れるのもおすすめです。

健康効果4便秘解消効果

マカダミアナッツオイルに含まれる「オレイン酸」は、弱った胃腸を整えてくれる効果もあります。

胃潰瘍や胃の不調、便秘解消や予防といった効果もあるため、デトックスにも役立ちます。

デトックスすることは、ダイエットにとても効果的なので、マカダミアナッツオイルを上手に活用できるとさらに効率を上げたダイエットができそうです。

マカダミアナッツオイルがダイエットやトレーニングに最適な理由

良質な油で健康効果も

マカダミアナッツオイルに含まれる、優秀な栄養素である「パルミトレイン酸」「オレイン酸」。

「パルミトレイン酸」は血糖値を下げてくれる効果によって、食べ過ぎを防いでくれる効果もあり、食べたいけどダイエット中だから食べられないという気持ちを和らげてくれます。

「オレイン酸」は腸の調子を整えてくれる為、デトックス効果も高く、こちらもダイエットに適した栄養素といえます。

アンチエイジジング効果もあるため、綺麗にダイエットしたい方におすすめです。

食事とトレーニングを効率良く行うことで、さらに綺麗な理想の体を手に入れることに役立つこととでしょう。

マカダミアナッツオイルの使い方・注意点

注意点11日大さじ1〜2を目安に摂取する。

日本人の成人女性の1日の脂肪摂取量の必要量は、総エネルギー量の20〜30%です。

食事の内容を加味して、大さじ1〜2程度を目安に摂取されるといいですね。

注意点2保存は日光の当たらない暗所で保管して。

オイルは、熱や空気に弱いのと同じように「光」によっても劣化が促進されてしまいます。保管する際は、日光の当たらない暗所で保存するのがおすすめです。

高温多湿を避け、冷暗所にて保管しましょう。

注意点3ナッツアレルギーの方は使用しないように

マカダミアナッツオイルの原料は「マカダミアナッツ」です。

ナッツアレルギーの方が使うと、アレルギー症状を引き起こす可能性がある為使用しないようにしてください。

食用だけでなく、スキンケアとしての使用もやめたほうがいいですね。

経皮吸収という言葉もあるように、皮膚からも吸収しますので、スキンケア用に肌に塗っただけでも、食べた時と同じようにアレルギーを発症する可能性もあります。

とても魅力的なマカダミアナッツオイルですが、残念ながらナッツアレルギーの方は使用することができません。

マカダミアナッツオイルを取り入れて健康的な食生活へ

マカダミアナッツオイルは、加熱しても酸化しにくく、加熱調理にも使用できます。

ただ、植物油は加熱して高温になるとトランス脂肪酸を発生させてしまいます。

加熱温度は180℃程度まで、可能であれば100℃以下の加熱が推奨されています。

調理油にも利用できますが、揚げ物などに活用するのは避け、加熱料理の仕上げに人かけかける、サラダのドレッシングに活用するなど、そのまま生で使うのがおすすめです。

【おすすめの食べ方】

◆自家製生マカダミアナッツオイルドレッシング◆

マカダミアナッツオイル・・・大さじ1

グレープフルーツ・・・1/4個

塩胡椒・・・適量

①マカダミアナッツオイルをボールに入れ、グレープフルーツを絞った果汁、塩胡椒を入れ、混ぜる。全体が混ざれば完成。

お好きな野菜のサラダにかけてお召し上がりください。

健康維持には適度な運動が不可欠

健康な食事やバランス整った食事をすると同じように、体を動かすことは健康にとてとても重要な事です。

食事を整えることはもちろんですが、運動を取り入れることでさらに効果が増しますし、ダイエット成功後のリバウンド抑制に繋がります。

難しい運動は必要なく、いつもより多くスーパーの中を歩き回ってみる。エスカレーターではなく階段を使うなど、日常で変換できそうなことから始めてみるといいですね。

脚腰の筋肉量が増すと、全体の筋肉量が増え、効率良く代謝アップに繋げることができるため、ダイエットを成功させることにつながります。

まとめ

マカダミアナッツオイルの魅力はいかがでしたでしょうか?

マカダミアナッツオイルに8割以上含まれる、インナービューティー脂肪酸と呼ばれる「パルミトレイン酸」

腸内環境を整え、デトックス効果の高い「オレイン酸」。

マカダミアナッツオイルに含まれる、代表的な栄養素であるこの2つに加えて、「ファイトケミカル」「ビタミンE」「リノレン酸」など、美容に特化した栄養素も豊富に含んでいます。

普段使っている油をマカダミアンナッツオイルに変えるだけで、ダイエット効果や美肌効果、はたまた生活習慣病の予防にまで繋がります。

食事だけでなく、運動も併用することでさらに効率が上がりますが、ひとりで食事の管理や運動する自信がない人には、パーソナルトレーニングかおすすめです。

それぞれに合わせたプログラムを考えてくれる為、今のあなたに合った食事や運動のメニューを提案してくれます。

「結婚式までに痩せたい」「大事なイベントまでと3キロ痩せたい」・・・など、時間や効率を求めている方は、ぜひパーソナルトレーニングも検討してみましょう。

今まで出会えなかった自分に出会う日が訪れますよ。

監修者プロフィール 

監修者 増田さん★管理栄養士 岩川祥子